この記事ではフリーランスのRubyエンジニアとして活躍を目指す人のために、働き方や業務内容、単価や年収の相場、具体的な案件例を紹介します。
さらに、フリーランスエンジニアに求められるスキルや、未経験からフリーランスを目指す方法、案件を獲得するための戦略や活用できるエージェントサービスについても解説しています。
これからフリーランスのRubyエンジニアを目指している方は是非参考にして下さい。
フリーランスRubyエンジニアの働き方と業務内容
フリーランスのRubyエンジニアとしての業務は、Webアプリケーションの開発が中心となります。企業がWebサービスや自社アプリを作るための開発を請け負う形が一般的です。大手企業や官公庁のシステム開発に参加することもあります。業務形態は、案件の規模や要件次第で、単独での作業から複数のメンバーとのチーム開発まで様々です。
プロジェクトへの参加方法は複数あります。Webサイト広告やフリーランスエージェントを通じて募集される案件に応募する方法と、自らの専門性をアピールしてクライアントを獲得する方法があります。自社サービス開発のニーズを持つスタートアップ企業やベンチャー企業に直接アプローチするのも有効な手段です。
労働環境はクライアントの開発拠点に常駐して業務に当たるケースと、リモートでの作業となるケースもあり、選択の幅が広がるのがフリーランスならではの特徴です。インターネット環境などリモート環境が整っていれば、場所を選ばずに働くことも可能です。
フリーランスのRubyエンジニアの業務は、フルスクラッチの開発からリファクタリング、アプリの更新・保守運用など、案件により多岐にわたります。与えられた要件に基づいてWebアプリケーションを開発・保守することが中心になりますが、上流工程からテスト・リリースまでをチームで携わることもあります。Rubyエンジニアとして、様々な経験を積むこともできます。
フリーランスRubyエンジニアの単価・年収相場
フリーランスエンジニアの報酬は一定ではありません。経験年数、技術力、案件の難易度など、さまざまな要素により単価は変動します。
一般的な目安として、Ruby on Railsの案件では、初級者が時給1,000円前後、中級者で時給1,500円〜2,000円、上級者で時給2,500円～4,000円が相場と言われています。加えてPM経験があると、更に上乗せされることもあります。同様に、案件の規模やフェーズによっても単価は変わってきます。
年収は単価×稼働時間で決まるため一概には言えませんが、時給5,000円の高単価案件をフルタイムで稼働すれば年収800万円以上を期待できます。他にも年収を最大化するには、複数の案件を掛け持ちする方法もあります。
単価を上げるためには、Rubyエンジニアとしてスペシャリストを目指すのが重要です。さらにRubyのフレームワークの知識に加えて、インフラやクラウド構築、ミドルウェアの知識があるとより高単価を狙うことができます。
フリーランスRubyエンジニアの案件例
それでは実際に、フリーランス向けのRuby開発の案件の相場や案件例を見ていきましょう。ここではテックヒーローに掲載されている案件をいくつかご紹介します。
一例目は、飲食店向けモバイルオーダーシステムの開発案件です。フルリモート勤務が可能で、月単価が最大110万円と高単価な案件です。求められるのはRuby on RailsでのWebアプリ開発経験が5年と、要件定義からテストまでの一連の経験です。
二例目は、中古車販売会社向けの業務アプリケーション開発案件です。この案件の面白いポイントは、PMまたはPLとしてアサインされ、企画からリリースまで一気通貫で開発に関わることができる点です。マネジメントの経験を積みたい方に最適な案件と言えます。
このように、フリーランスRubyエンジニアの案件はWebアプリ開発が中心ですが、それだけではなく、様々な案件があります。様々な案件を通じて自身のスキルを伸ばせる点が魅力の一つだと言えるでしょう。
フリーランスRubyエンジニアに求められるスキル
フリーランスとして案件を獲得するためには、高い技術力はもちろんのこと、様々なスキルが求められます。例えば以下のスキルが重要です。
■Webアプリケーション開発の実務経験
要件定義からコーディング、テスト、リリースまでの一連の開発フローを実務で経験していると強みになります。フロントエンド技術やDBの知見、インフラ構築力があると尚良いでしょう。
■コミュニケーション能力
顧客やプロジェクトメンバーとのコミュニケーション能力は重要です。フリーランスはリモートワークでの作業も多いため、オンラインで関係者と円滑なコミュニケーションを取れるかが大切になります。
■要件定義・設計の経験
エンジニアとして作業するだけでなく、要件の正確な理解と設計経験が現場では必要になります。顧客の要求を理解して、要件を明確化できるスキルがあると重宝されるでしょう。
技術スキルに加えて、上記のようなスキルセットが備わっていると、より高単価で魅力的な案件に関われるチャンスが高まります。
未経験からフリーランスRubyエンジニアになる方法
プログラミング未経験者がフリーランスのRubyエンジニアを目指すのは容易ではありません。しかし適切な手順を踏めば、着実にスキルを身につけることができます。
まずはRuby on Railsの基礎から学習しましょう。オンラインの学習教材が豊富にあり、実践を通じてハンズオンで経験を積むことができます。
ある程度学習をしたら、次はポートフォリオの作成を目指しましょう。未経験からフリーランスを目指すには、技術力の裏付けとなるポートフォリオが重要になります。個人アプリケーションの作成や、オープンソースプロジェクトへの参加など、自身のスキルを示す作品を作り上げましょう。
実務経験の少ない分、コミュニケーション力やプロジェクト管理能力の習得も欠かせません。クラウドソーシングなどで小規模な案件に携わり、顧客折衝やタスク管理を経験するのも良いでしょう。
未経験からのスタートは大変ですが、着実にスキルを高め、ポートフォリオを作り上げることで、フリーランスエンジニアとしての第一歩を踏み出すことができるはずです。
フリーランスRubyエンジニアの案件獲得方法
フリーランスの案件を獲得するには、さまざまな手段があります。まずは自身の強みや希望条件をしっかり把握し、効果的なアプローチを心がける必要があります。
■フリーランス求人サイトへの登録
「テックヒーロー」「ランサーズエージェント」「レバテックフリーランス」など、フリーランス向け求人サイトに登録すれば、すぐに案件を見つけられます。希望条件を入力しておけば、マッチした案件を通知してくれます。
■WEB制作会社への直接アプローチ
Rubyの開発案件が多い専門の制作会社に直接アプローチするのも有効です。企業サイトの採用情報をチェックし、コンタクトを取ってみましょう。
■SNSやコミュニティへの参加
RubyエンジニアのSNSコミュニティに参加し、フォロワーを増やすことで直接案件を獲得するチャンスがあります。また、オンラインのコワーキングスペースに参加し、知人のエンジニアにアピールするのも一案です。
他にも色々な方法があるので、色々と試してみるのがオススメです。
フリーランスRubyエンジニアの案件獲得におすすめのエージェント
フリーランスエンジニアにとって、課題となるのが案件の確保と条件交渉です。自分で全てをこなすのはなかなか大変です。そんな時は、エージェントサービスを利用するのも一つの選択肢になります。
エージェントに登録することで、自身に合った案件を効率よく探せます。担当者が求人を選別し、スキルにマッチした案件を提案してくれるためです。さらに報酬交渉や契約条件の調整など、面倒な作業も代行してくれます。
エージェントを活用するメリットは他にもあり、スキルや実績に応じて、より高単価な案件を紹介してもらえる事もあります。単独でアプローチするよりも有利な条件を引き出せる可能性が高くなります。
さらにエージェントによっては、長期的なキャリアビジョンを一緒に描いてくれるのも大きな助けとなります。具体的には、将来的にフリーランスからの正社員転職の支援までしてくれるところもあります。案件の相談だけでなく、キャリアパートナーとなってくれるケースもあるのです。
このように、エージェントを上手く活用すれば、案件の確保はもちろん、収入アップやキャリア形成にも大きなメリットがあります。自分にあったエージェントを探して見てください。
フリーランスRubyエンジニアの将来性
Rubyはウェブ開発の分野で根強い人気を誇り、市場での需要は今後も成長すると予測されています。様々な企業のDX化が進む中、人気の高いRuby on Railsには引き続き需要が続くと思われます。
企業ではモノリシックなWebアプリの移行や、マイクロサービスアーキテクチャへの対応が課題となっています。そういった案件では、Rubyが採用されるケースもあります。
さらにクラウドプラットフォームも著しく発展しており、仮想化技術やコンテナ運用、サーバーレスなどの知識が欠かせません。Rubyの知識に加えて、インフラ運用の知見を深めることで、より様々な案件に携われる可能性が広がります。
また長期的にはRubyから他のプログラミング言語へキャリアチェンジすることも視野に入ります。Rubyの経験を活かして、Python/Go/JavaScriptなど需要の高い言語も習得することで、活躍の場は無限に広がるはずです。
プログラミング言語としてのRubyの人気と需要は今後も続くことが予想されています。それに加えて、今後の市場変化に応じて新しいスキルを習得を続ければ、ますますフリーランスとしての活躍の場は広がっていくでしょう。
まとめ
フリーランスRubyエンジニアとして成功するには、高い技術力に加え、コミュニケーション能力が求められます。未経験からでもスキルを着実に身につけ、ポートフォリオを作ることでフリーランスデビューは可能です。案件の獲得には求人サイトや直接交渉、SNS活用などの方法があり、エージェントの活用も有効でしょう。長期的な活躍を目指すためには、常に新しいスキルの吸収が重要です。ぜひフリーランスのRubyエンジニアにチャレンジしてみてくださいね。
