Javaは、オブジェクト指向を持つプログラミング言語で、初心者でも理解しやすく、プログラミング言語をこれからはじめる人におすすめな言語です。
この記事では、Javaが持つメリットや特徴、ほかにもJavaエンジニアの仕事内容などを解説しています。
この記事を読んで、Javaをこれから学ぶかどうかの参考にしてください。
Javaが持つメリット
Javaはオブジェクト指向を持つプログラミング言語で、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションなど、多くの分野で活躍しています。
多種多様な用途で採用されているJavaですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、以下の項目に分けて、Javaが持つメリットを解説します。
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習得がしやすく未経験におすすめ
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オブジェクト指向な言語であること
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Javaで開発が可能になるもの
それぞれのメリットを理解して、Javaをどのような分野で活用するかの参考にしてください。
習得がしやすく未経験におすすめ
Javaは習得がしやすく、プログラミングが未経験の人におすすめのプログラミング言語です。
以下は、習得がしやすいとする、おもな理由です。
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豊富な学習リソース
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明確な文法
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統一された開発環境
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強力なデバッグツール
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多様なプロジェクトでの利用経験
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幅広い応用分野
Javaは、書籍・オンラインチュートリアル・動画など、学習リソースが豊富な言語です。初心者向けの教材も多く、独学でも学びやすい環境が整っています。
また、Javaの文法は、ほかの言語と比べて明確で理解しやすいです。厳格な型付けがおこなわれるため、エラーの発見が容易でコードの可読性も高いです。
ほかにも、Eclipse・IntelliJ・NetBeansなどの統合開発環境(IDE)が充実しており、これらのIDEを活用することで、開発効率を高めることができます。
IDEには、初心者にも優しいインターフェースが提供されているため、プログラミングが初めての人でも利用しやすいです。
これらの理由から、Javaは習得がしやすく、未経験の人におすすめなプログラミング言語となっています。
オブジェクト指向な言語であること
オブジェクト指向な言語であることは、Javaのメリットの1つです。オブジェクト指向プログラミング(OOP)は、コードの組織化と再利用性を高めるための強力なパラダイムです。
以下は、Javaがオブジェクト指向であることによるおもなメリットです。
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再利用性の向上
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メンテナンスの容易さ
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モジュール化
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データの隠蔽(カプセル化)
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継承
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ポリモーフィズム
オブジェクト指向プログラミングでは、クラスを作成してオブジェクトを利用します。
また、コードを小さなクラスやオブジェクトに分けて整理することで、変更や修正が容易になります。
ほかにも、Javaではクラスを使ってコードのモジュール化ができ、大規模なプロジェクトを複数の小さな部分に分割し、それぞれで独立した開発・テスト・デバッグが可能です。
このように、オブジェクト指向の特性を最大限に活かすことで、Javaは堅牢でスケーラブルなソフトウェア開発に適した言語となっています。
Javaで開発が可能になるもの
Javaで開発が可能なものは多岐にわたります。Javaの豊富なライブラリやフレームワーク、ツールチェーンを活用することで、さまざまなアプリケーションやシステムの構築が可能です。
以下は、Javaで開発が可能なおもなものです。
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Webアプリケーション
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エンタープライズアプリケーション
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モバイルアプリケーション
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デスクトップアプリケーション
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科学技術計算
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ゲーム開発
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ビッグデータ処理
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分散システム
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マイクロサービス
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自動化ツールとスクリプト
これらの分野において、Javaはその信頼性・スケーラビリティ、および豊富なライブラリとツールのエコシステムにより、幅広く利用されています。
Javaエンジニアの業務内容
Javaエンジニアの業務内容は、おもにJavaプログラミング言語を用いたソフトウェア開発に関連するタスクが多いです。
具体的な業務内容は、おもに以下のとおりです。
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要件定義
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設計
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コーディング
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テスト
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デバッグ
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ドキュメント作成
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メンテナンスとアップデート
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コードレビュー
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チーム開発
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DevOps
Javaのエンジニアの業務内容の特徴は、Javaを使ってプログラムを書くことがおもな業務となることです。サーバーサイドのロジック・フロントエンドのインターフェース、ほかにもデータベースのやり取りなどさまざまな場面でJavaが必要となります。
ほかにも、テストでは、JUnitなどのテストフレームワークを使用することが多いです。
このように、Javaエンジニアの業務内容は多岐にわたり、プロジェクトの成功には幅広いスキルと知識が求められます。
Javaでフリーランスエンジニアを目指す前に知っておくべき言語の特徴
Javaでフリーランスエンジニアを目指す前に知っておくべき言語の特徴は、おもに以下のポイントをおさえておくとよいでしょう。
以下のポイントをおさえておくことで、Javaの強みや適用範囲、ほかにもプロジェクトの実務における活用方法をより効果的に学ぶことができます。
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プラットフォームの非依存性
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オブジェクト指向
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豊富な標準ライブラリ
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マルチスレッド
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ガベージコレクション
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デザインパターン
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フレームワークとツール
Javaプログラムは一度書けば、JVM(Java仮想マシン)が動作するどんなプラットフォームでも実行可能です。
また、Javaは純粋なオブジェクト指向言語であり、すべてのプログラムはクラスとオブジェクトを基盤としています。
ほかにも、コレクションフレームワーク・ファイルI/O・ネットワーキング・データベース接続・並行処理など、さまざまな機能を提供する豊富なライブラリが標準で付属しています。
Javaはその信頼性・スケーラビリティ・クロスプラットフォーム特性により、さまざまなアプリケーションの開発に適しています。
Javaのエンジニアのフリーランス案件の種類
Javaエンジニアのフリーランス案件には、多岐にわたる種類があります。
以下は、おもな案件の種類です。
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Webアプリケーション開発
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エンタープライズアプリケーション開発
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モバイルアプリケーション開発
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デスクトップアプリケーション開発
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マイクロサービスアーキテクチャ
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ビッグデータと分散システム
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クラウドベースのアプリケーション
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DevOpsとCI/CD
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テストとQA
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IoT
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ゲーム開発
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コンサルティングとトレーニング
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システムインテグレーション
Webアプリケーション開発では、Javaはおもにサーバサイドを担当することが多いですが、バックエンドロジックと連携するフロントエンド(HTML・CSS・JavaScript)を開発することもあります。
また、Javaを用いたネイティブAndroidアプリの開発の案件があります。
ほかにも、Javaの標準ライブラリである、Swingを使ったデスクトップアプリケーションの開発が可能です。
このように、Javaエンジニアのフリーランス案件は多岐にわたり、さまざまな業界やプロジェクトで需要があります。これらの分野での経験を積めば、フリーランスエンジニアとしてのキャリアアップにつなげられるでしょう。
フリーランスJavaエンジニアの案件獲得方法
フリーランスJavaエンジニアが案件を獲得するための方法は、おもに以下のような方法です。
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フリーランスプラットフォームの利用
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専門のエージェンシーやエージェント
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ネットワーキングと人脈作り
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SNSとオンラインコミュニティの活用
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ポートフォリオサイトの作成
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直接営業
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クラウドソーシングサービス
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技術ブログや動画コンテンツ
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以前のクライアントからの紹介
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専門サイトへの寄稿や書籍執筆
フリーランス向けのプラットフォームを利用すれば、Javaの高単価な案件を獲得できる可能性が高まるでしょう。
また、ITプロジェクトに特化したエージェンシーに登録することで、プロジェクトの紹介を受けられます。
ほかにも、Javaやソフトウェア開発に関連する勉強会やミートアップに参加することで、業界の人脈を広げ、そこから新規案件を獲得する方法もあります。
これらの方法を組み合わせることで、多様な案件獲得のチャンスを広げることができます。
フリーランスJavaエンジニアの案件獲得に活用できるおすすめエージェントサービス
フリーランスJavaエンジニアの案件獲得方法の1つに、エージェントサービスの活用があります。エージェントサービスを活用すれば、自身の要望に沿った案件をエージェントから紹介してもらうことができます。
ここでは、以下、おすすめのエージェントサービスを紹介します。
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テックヒーロー
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レバテックフリーランス
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ITプロパートナーズ
それぞれのエージェントサービスの特徴を理解して、自身にあったサービスを利用するとよいでしょう。
テックヒーロー
テックヒーローは、株式会社テクノロジストが運営しているフリーランス向けのエージェントサービスです。
人材不足の量的課題の解決だけでなく、現場でのITの発展を牽引しているIT企業やIT技術者を支援や還元、およびテクノロジーの発展に寄与することを目的としています。
テックヒーローは、マージン固定10%としてフリーランスに還元することで、仲介会社のブラックボックスによる不信感を排除し、業務に最高のパフォーマンスを出せるようにしています。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、レバテック株式会社が運営する、フリーランスエンジニアに特化したエージェントサービスです。
このサービスは、ITエンジニアやクリエイター向けのエージェント事業です。登録者数は約45万人以上で、日本最大級の人材データベースを保有しています。
登録後は、経歴や希望をヒアリングしたうえで、案件を提案してもらえます。
さらに、参画したい案件が決まると、条件や単価、開始日などの交渉も代行してくれます。
マッチングの精度が高く、参画後のミスマッチを防ぐことができたり、フリーランススカウトがあるため、案件参画中でも営業活動ができたりします。
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、株式会社Hajimariが運営する、フリーランスエンジニアを中心にITの仕事を紹介しているフリーランスエージェントです。
フリーランスエンジニアとして働きたい人や、フリーランスエンジニアの副業を探しているという人におすすめなフリーランスエージェントとなっています。
週2日から案件紹介が可能で、リモートワークや柔軟な時間設定が可能な案件が多いのが特徴です。
また、スタートアップやベンチャー企業の案件が豊富なため、会社と一緒に頑張っていきたい人におすすめなフリーランスエージェントとなっています。
さらに、一次請けの案件を主に扱っているため、高単価案件が多いのも魅力の1つです。
Javaのエンジニアの将来性は?
Javaのエンジニアの将来性は、とても高いといえます。
以下は、その理由や将来の見通しなどです。
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広範な適用範囲
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大企業からの高い需要
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継続的な言語アップデート
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強力なエコシステムとコミュニティがある
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マイクロサービスとクラウドネイティブ開発
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セキュリティと安定性
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リモートワークの普及
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AIと機械学習
Javaは多くの分野で使用されており、特にエンタープライズアプリケーション・Webアプリケーション・モバイルアプリケーション・クラウドベースのソリューション・ビッグデータ処理・IoT・ゲーム開発など、さまざまな業界で不可欠な技術です。
また、多くの大企業や金融機関は、Javaで構築されたエンタープライズアプリケーションを使用しています。これらのシステムの保守・アップグレード、新規機能の開発には常にJavaエンジニアが必要です。
ほかにも、Javaは定期的に新しいバージョンがリリースされており、言語自体が進化し続けています。最新の機能や改善点が追加されることで、古いプロジェクトのメンテナンスだけでなく、新しいプロジェクトの開発にも適しています。
これらの理由から、Javaエンジニアの将来性はとても明るいです。
多様な業界での広範な適用範囲や大企業からの高い需要、ほかにも言語自体の進化など多くの要因がJavaの将来性を支えています。
これからのJavaは重要な技術であり続けると予想されるため、Javaエンジニアとしてのキャリアはとても有望であるといえるでしょう。
まとめ
今回は、Javaに関して、以下のことがわかりました。
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Javaは習得しやすく未経験の人におすすめなプログラミング言語である
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オブジェクト指向であることはJavaのメリットの1つ
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Javaエンジニアは要件定義から設計・コーディング・テストまでの役割を担う
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Javaは一度書けばJVMが動作するどんなプラットフォームでも実行が可能
Javaは、習得しやすく未経験の人におすすめなプログラミング言語です。
オブジェクト指向であることは、Javaのメリットの1つで、クラスやオブジェクトに分けて整理することで、変更や修正が容易になります。
Javaエンジニアは、要件定義から設計・コーディング・テストまで、開発工程を一気通貫しての役割を担います。
Javaは、一度書けばJVMが動作するどんなプラットフォームでも実行が可能であるため、さまざまな場面での需要があります。
このように、多くの分野で活躍できるJavaは、初心者にも扱いやすくおすすめです。これからプログラミング言語をはじめようと思っている人は、Javaを学んでみるのはいかがでしょうか。